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福祉お役立ち情報
「児童発達支援管理責任者(児発管)を辞めたい」と苦悩している方向けに、よくある悩みの理由と、つらいと感じた時の対処法を具体的に紹介していきたいと思います。
児発管を辞めたいと考えている主な5つの理由
理由①:業務量が多い
児童発達支援管理責任者、通称:児発管(じはつかん)は、療育の現場には無くてはならない存在です。その児発管の方々の中でも特に辞めたい理由の1つとして挙げられるのが業務量が多いという事です。児発管の中には「児童発達支援管理責任者」と「管理者」を兼務するケースも非常に多く、その業務量は驚くほど多岐にわたります。
児発管の主な業務内容 | 管理者の主な業務内容 |
・アセスメント&モニタリング ・見学対応・契約業務 ・個別支援計画書の作成 ・保護者対応 ・関係機関との連絡・調整 ・請求業務 ・人材育成 ・シフト作成 ・支援会議の実施 | ・実績記録の管理 ・採用活動 ・集客営業活動 ・送迎表作成 ・車両管理 ・備品管理 ・発注 ・法定研修準備 ・虐待防止委員会の策定 ・学校など関係機関との連絡調整 ・相談支援事業所との連絡調整 ・障害福祉課など行政との連絡調整 ・国保連への請求 ・上限管理など近隣他教室との連絡調整 ・実地指導対策 ・保護者対応 (契約、連絡、押印依頼、請求、報告) |
理由②:労働条件・環境が悪い
1:サービス残業が多い
2:希望休が取れない
3:業務の量とは釣り合わない給料
4:経営者や管理者が非協力的で、全責任が児発管にかかる
5:就業時間外も業務連絡が絶えない
業務量の多さに比べて見合わない給料や人員不足により希望休が取れない、就業時間外にも仕事の連絡が入りリフレッシュ出来るプライベートの時間もないなどの、労働条件が悪いというのも不満に思う児発管は多いのです。
理由③:スタッフの育成が大変
子供たちがより良い療育を受けられるようにする為には、そもそも現場のスタッフの知識や技術などのスキルを底上げする必要があります。しかし、スタッフ個人の性格や考え方等に合わせた適切な育成法に悩まれる児発管もいると思います。中には、そもそも話が伝わらなかったり、自己欲求を最優先にしたりするスタッフもいます。仕事に対する価値基準や意見が合わないスタッフをまとめるのは心理的な苦労が多いものです。
理由④:運営会社や施設の方針と合わない
施設の経営者との関係性や会社が掲げる方針が自分の理想と合わないといった悩みを持っている場合もあります。利益を重視しないと会社としては成り立ちませんが、利益ばかりを追い求めると本来の福祉からは外れてしまいます。
利益を最重視する会社に、理想の福祉像を持つ児発管が働くとなると方針が合わずに辛くなってしまうのも無理はありません。また、会社の規模が大きくなったり代表が変わったりすることにより、目指す方向が急に変わってしまう場合もあります。
どのような理念を持った会社なのかは働く上でとても重要です。
自身が目指すキャリアアップを叶えられる会社なのかを見極め、楽しく活き活きと仕事が出来る環境なのかが大切になってきます。
もし今働いている会社で方針が合わなくなって、心理的にしんどいなと思う場合は、転職等で環境を変えることも検討した方が良いかもしれません。
理由⑤:相談業務や責任からくる重圧
保護者様からの相談の受付窓口は児発管です。
専門的な知見を聞きたくて相談にいらっしゃる方も多く、たしかな知識で対応する事が求められます。時には、今後の人生において重要な決定に関わる事もあるでしょう。管理者としてそういった保護者からの相談に対応していく場面では、重圧を感じてしまうかもしれません。
また、トラブルや事故・苦情が起きた場合の責任も児発管が負います。
非常時には慌てず最善の行動を取れるよう、スタッフにもトラブル対応を周知しておく必要があります。こういった緊急事態まで想定することも大変に感じる理由の1つに挙げられます。
児童発達支援管理者(児発管)がつらいと感じた時の対処法
対処法①:仕事量の調整
児発管や管理者業務を全て児発管がやらなければならないと定められている事務的なものは意外とそう多くはありません。ですので、周りのスタッフと協力し合いながら工夫によっては児発管の負担を軽減させる事が出来ます。
対処法②:上司や同僚への相談
小規模事業所の場合であれば上司や経営者とも近しい場合もあるので、上司や経営者との関係性が良好であれば直接相談をし、対応策を一緒に考えてもらうのも良いでしょう。
しかし、関係性があまり良くない場合もあると思います。
そういった時には同僚スタッフに相談してみるのも有りです。
業務を手助けしてくれたり、協力してくれたりする場合もあると思います。
上司や同僚への相談は勇気がいる場合もあると思いますが、つらいと感じている状態で誰にも相談しないと、より深刻な事態になりかねないので、まずは勇気を持って相談しましょう。
対処法③:友人や家族への相談
そうはいっても、同僚や上司への相談がしにくい、経営者へ相談するなんてもってのほかだという方も勿論いると思います。
前記の通り、1人で悩んでしまうと何も変わらないどころか、精神的にまいってしまいます。ですので、まずは身近にいる話しやすい友人や家族に話を聞いてもらうことも大切です。根本的な解決にならなくても、話すだけで気持ちが楽になる事も多いですし、また、話をしているうちに、解決策が見えたりする事もあるでしょう。繰り返しになりますが、1人で悩むのではなく、ぜひ誰かに話しを聞いてもらう事をオススメします。
対処法④:転職して環境を変える
色々と相談しても解決しなさそうな場合は、転職して環境を変える事も大切です。つらいと感じる今の職場で解決に向けて動くよりも、自分に合った職場へ移る方が意外と早くつらさから脱却出来る事もあります。また、自分の考えと会社の考えが合わなくてつらさを感じている場合などは、会社に相談した所で解決しないケースの方が多かったりもします。
そういった場合は、転職して自分と合った会社で働くべきです。
お世話になった会社を辞めて転職する事に申し訳なさを感じたり、人手が足りなくなる事を心配したりする場合もあると思います。
しかし、一番大切なのはご自身の人生です。
つらいと感じたまま無理して働き続けても、心や身体を壊してしまっては本末転倒ですからね。
転職をする時のポイント
①:大まかな転職の流れを把握しておく
初めて転職する方の場合、まずは転職活動の流れが分からないという方も多いと思います。児発管は、児童発達支援・放課後等デイサービスを運営する上では必ず配置しなくてはならない貴重な資格です。
現在、児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所数が増えるにつれ、どこも児発管の確保に躍起になっています。
その為、児発管の資格さえ持っていれば、どこに行っても良いポジションで仕事する事は十分可能です。
1:就職活動準備
2:求人探し
3:履歴書・職務経歴書の作成と応募
4:面接
5:内定と退職手続き
転職活動の大まかな流れを把握しておく事で、余裕を持って転職活動を進めて行く事が出来ます。
②:退職意向を伝える時期とタイミング
利用者様の事を考えた退職のタイミングとしては、年度替わりや長期休暇明けの学期替わりとする方が影響が少ないと思われます。事業所の運営を考慮すると、児発管の新規入社が決まっていればそのタイミング、あるいは新規募集をかけて入職が期待出来るタイミングを見計らって退職日を設定すると良いでしょう。
③:退職意向の伝え方
上記でも述べましたが、児発管は、児童発達支援・放課後等デイサービスを運営する上では必ず配置しなくてはならない貴重な存在です。
退職の旨を伝えたにも関らず「人手が足りない」「辞められると支援事業を続けられない」などと引き止められるケースも多く聞かれます。
その為、転職を決めたのであれば、事前に思いとどまらせる可能性も想定し、「それでも退職の意思は変わらない」と繰り返し伝える事がポイントです。
思いとどまらせにくい退職理由としては、会社への不満が第一ではなく新しくやりたい事があるなどのポジティブな理由や家庭事情、体調不良などのやむを得ない理由などが考えられます。
明確な意思を持って早めに退職の旨を伝えるのが良いでしょう。
夏休みなど長期休暇前の人員が減少する事は会社として困る場合もあるので、出来れば避けた方が良いと思います。しかし、家庭の事情やご自身のモチベーションなどでどうしても辞めたいという場合は、しっかり引継ぎなどを行った上で、ご自身のタイミングで退職する旨を伝えましょう。
上記でも述べていますが、事業所の事を考えるのも大切ですけど一番大事なのはご自身や家族の人生です。
新たな転職先を探す上でのポイント
①:管理者兼務の有無
児発管を辞めたい多くの理由の1つである管理者業務の兼務があるかどうかを事前に確認しておく必要があるでしょう。しかし、中には管理者業務の兼務であっても、人員配置を多めにしてスタッフ間の協力などにより児発管の業務量削減に取り組む事業所もありますので、事業所の評判などをリサーチしてみるのも有りだと思います。
②:提供サービスや支援方針の内容
これから働いて行く上で、その事業所が提供しているサービスや支援方針の内容と、ご自身が理想とされる児発管としての像がマッチしているかも事前にチェックしておく事が大切です。
ご自身の考えと会社の考えに相違があると、仕事をしていく上で非常につらくなって来ますし、何より大切な利用者様の支援にも大きく影響を及ぼしてしまいます。
③:給与面の良し悪し
やはり人間誰しもが生活をして行く上で給料を頂いて生活をして行かなければなりません。児発管に見合う報酬をしっかりと行ってくれる会社なのかを見極めるのも転職する際には大きな要因となってきます。またスタート時の給与だけ高待遇に見せて、賞与、昇給が一切ないという事業所もあるので注意しましょう。
あていんぷらすわんの強み・オススメ理由
①:スタッフ間の仲がとても良い
あていんぷらすわんでは、児発管の業務とされている個別支援計画書であったりモニタリングの原案作成などは現場スタッフが担当しております。実際に現場に出て日頃の子供たちの様子を見ている現場スタッフの方が原案作成がしやすかったり、児発管の多大な業務削減にも繋がりますので一石二鳥です。
他にも、児発管とスタッフ間の仲がとても良好なので、子供たちの様子の共有や相談事なども日頃から良く話し合いをしております。その為、チームとして子供たちの療育であったりお互いを支え合いながら業務を行って行ける所があていんぷらすわんの強みです。
②:労働条件・働きやすい環境を提供
1つの教室には児発管を身近で支えるフロアマネージャーやフロアリーダーが在籍しております。
ですので、児発管業務などで手が離せない場合などは基本フロアマネージャーやフロアリーダーが児発管の代わりにその他の業務を行います。あていんぷらすわんでは、頼りになるフロアマネージャーやフロアリーダーであったり、スタッフを合わせて1つの教室には7~8名の配置と他事業所と比べてもスタッフが多数いますので、希望休が取りやすいという働きやすい環境になっております。
他にも、産休育休休暇も取りやすい環境ですし、給料面やキャリアアップに関しましても、定期的に行われるキャリアアップ研修や資格研修などが多数あり、それに伴い給料面も他事業所と比べて上がりやすい環境となっております。
③:心も身体も健康に
あていんぷらすわんでは、食育として子供たちに玄米や無農薬の野菜、お味噌汁を提供させていただいてるのですが、スタッフも無料でいただいております。健やかな心も身体も栄養ある良い食事から養われますので、心も身体も健康的になれる環境です。
まとめ
児発管を辞めたいと悩んでいるあなた向けに、よくある悩みの理由と、つらいと感じた時の対処法を具体的に紹介してきました。大切な事は、一人で悩まない事です。
つらいと感じた時は上司や頼れるスタッフ、身近な家族や友人にまずは相談をしてみましょう。
それでも解決しない場合は、働く環境を変えるのも一つの手です。
ご自身が楽しく働きやすいと感じる環境がやはり一番ですので、思い切って新たな環境へ羽ばたいてみてはいかがですか?あていんぷらすわんでは、そんなあなたを是非お待ちしております。
私たちと共に働き、日々の生活や遊び、体験の中で「一つでも多く出来る喜び」を感じていきましょう。
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弊社は茨城県笠間市を中心に放課後等デイサービス・児童発達支援事業所「あていんぷらすわん」を運営しております。あていんでの働き方、求人情報が気になる方は是非こちらもご覧ください! いつも記事をご覧いただきありがとうございます♪
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